AXOブーツの製作過程がYOUTUBEに載っていました。(情報元:ダーヌポさん)私が知っているメーカーのもほぼ同様の工程になりますが、これは契約ライダー向けのワンオフ物なので量産とは違いカッティングを手作業でやっています。量産型は抜き型でプレスするのですが、本革の場合は革の厚さや歩留まりを考えて抜かなければならないのでどこをどの部位に使うかは職人の判断如何になります。歩留まりは製造コストに直接跳ね返るので一番重要な部署とも言えます。もっとも最近はシンセティックレザー(合成皮革)の面積が大きいので以前ほど難しい部署ではないかも知れません。それにイタリアのメーカーでも最近は単純な縫製などは国外で行い、それを国内で組み立てるのが主流になっているようです。言うまでもなくコスト削減の一環です。メーカーは単純作業だから国内でなくても行えると言っているようですが、目が届かない所での作業になりますので微妙な差が出る場合もあると私は思うのですが。話は戻りますが、これを見るとブーツは結構複雑な工程で作られているのが分かると思います。紹介されているのはホンの一部なのですが、縫製や接着、成形と様々な工程を経て私たちが知っているブーツの形になります。よく「ブーツは高い」と言われますが、このように複雑な製造工程を経て、しかもこれにイタリアからの輸送費が加算されると考えれば充分に安い買い物だと思いませんか?最後にダーヌポのホッパーさんも書いていましたが、ソールを張り付けた国が生産国になるというのは本当です。少なくとも私はそう聞かされてきました。made inの定義は国によって異なるのですが、イタリアの場合はmade in ITALYというブランド力から似非イタリア製が急増しているようでそれなりに厳密に定義されているのだと思います。ただ、ブーツに限らないのですがヨーロッパのメーカーの中には製造国がまたがる場合も出てきていて、そんな場合は“made in EUROPE”などという表記も出ているようです。何にしてもイタリア製のブーツに限って言えば、安いアジア製に対抗するために製造コストや輸送コストの削減が急務で、これからどんどん素材や製造技術の向上が押し進められると思います。(国によっては素材によって関税が異なるため)イタリア製というブランド力を必要としないか、もしくは企画や製造管理がイタリア(DESIGN BY ITARYなど)であれば良い時代が来ればもっと製造コストを圧縮する方法を考えるかも知れません。ただ、履き物に関してはイタリアを凌ぐ国がまだ無いんですよね。流石伊達男の国です。おしゃれは足下からっていいますから。ですからイタリア製というブランド力を守る方向で発展していくとは思いますし、そうあって欲しいものです。そうそう、動画の中にデザイン画の部分がありますが、これに関しても色々苦労があるようです。これはまた機会があればお話ししたいと思います。追記:こんな事書いたらダーヌポさんにリンクされてました。(汗)made in の補足ですが、ソールというよりは最終的に製品としてのパッケージが完成した場所を指します。ただイタリアなどは国外から原材料を持ち込まれてイタリア製以外の機械を使い外国籍の従業員が作るイタリア製品なんていうのが問題になっているそうです。例えばmade in JAPANが中国で受けているなら、中国人が中国の機械と素材を使って日本で作って中国に輸出なんて事も考えられるわけです。メーカーの所在地とか工場の国籍はこの場合問題になりません。逆にイタリア人がイタリアの素材と機械を使ってスロバキアで作るとmade in SLOVAKIAになるんです。大陸でmade in に拘る意味が段々薄れている理由が分かりましたか?
いつも深い見識での解説をされる管理人さん。勉強になります。
最近のコメント